2009年7月28日 [ コラム ]

スパムメールには困った

スパムメールとは、
【営利を目的としたメールを無差別に大量に配信すること】
と説明されていることが多い。

これはメールに限らず、電話でも同じようなことがある。
顧客となりそうな企業や個人に電話で売り込みを行う行為。
筆者のところにも必要のない電話がかかってくるが、やはり迷惑な話である。
しかし、電話はさほど問題ではない。(訪問販売となるとまた話は別だが)
メールの場合は「大量」且つ「無差別」なところに問題がある。
全世界に流れている電子メールのほとんどがこういった迷惑メールらしい。

なぜこのメールが問題になったか?

もともとは通信量は受信者が負担するという仕組みだったからである。
頼んでもいないメールを一方的に送信し、しかもその通信料を受け取った人が払う。
これは納得いかない。儲かるのは通信業者ばかりである。
しかし最近は通信料が定額制になったこともあり、問題は企業における業務の妨げになることにフォーカスされているように思う。

確かにそうだ。
朝、メールチェックをすると、毎日のように世界中から大量のメールが送られてくる。
この中には数件の仕事のメールがある。
もちろんメールソフトの自動振り分け機能である程度までは分別できるが、これが毎日となるとやはり手間である。

そこで「スパムメールフィルター」なるものが登場する。
個人に配信される前に自動的にスパムメールかどうか判断してくれるので、不必要なメールは激減する。
多少のスパムメールはすり抜けて配信されてしまうが、自分で削除できる程度の量なのでさほど手間ではない。

ところが、問題なのはスパムメールではないのにスパムメールと判断されて配信されないメールが存在することにある。
これは、ほんの稀なことではあるが非常に困る。

メールを通して仕事をするようになった当初は、相手にメールが届いたか不安で、メール受信確認の電話が欠かせなかった。
しかし、最近は送り手も受け手もメールを見るのは当たり前であり『常識』となっている。
その『常識』のなかで、実は相手に送信できていなかったメールがあると驚く。

先日筆者が実際に経験したことなのだが、あるお客様に当社製品のお問い合わせをいただいた。
製品デモのアポイントをお願いしたが数日返事がない。
電話で確認したところ、先方もすぐに返事を出したとの事で、慌てて当社のメールサーバを確認したらスパムメールではじかれていた。

と、こんなことが実際に起こるのである。

サーバを管理している担当者に改善策を申し立てても決定的な解決策はない。
それは、「必要なメール」か「スパムメール」かを判断するのは、メールを受け取った人がその内容で判断するしかないからである。
今はインターネットの普及で情報は氾濫している。
スパムメールを通して、これからは個人が情報の中身を正しく判断することが、より問われていくような気がした。

さて、次回は『メール受信拒否』である。

果たしてお盆前にアップできるか・・・?


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