2009年9月10日 [ コラム ]

モバイルとセキュリティ

8月は夏期休暇もあり、コラムの更新が少なかったので、今回は頑張って早めにアップする。

今回は『モバイルとセキュリティ』について。

皆さんは、「モバイルパソコン」というとどのようなイメージを持つだろうか?
筆者は、外出先でもインターネットに接続できて事務所以外でも仕事ができる、まさに「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える『ユビキタス』という言葉を連想する。

『ユビキタス』ということでは、携帯電話やPDA(久々の3文字略語。これを説明すると長くなるが、要は電子手帳の進化版)などもあるが、仕事で利用するには機能や利便性を考えても断然モバイルパソコンが便利ではないだろうか。

さて、このモバイルパソコン。
どうやら今までのように「いつでも、どこでも・・・」ではなくなっているようである。

筆者は、仕事上IT関連のセミナーを受講、たまには講師として参加することもあるのだが、多くの参加者は会場に入るなりパソコンを広げる姿をよく目にした。

ところが、個人情報保護法が完全施行されるとこの光景が一変。

会社のルールでパソコンを持ち出すことが禁止され、出先で利用する人が激減したのだ。
確かに、万が一紛失でもしたら会社の信用を失い兼ねない。
会社を守る為の厳重なルールが、こんな場面にも影響していたわけである。

しかし、このような制限は『ユビキタス』という理想??から遠ざかっていってはいないだろうか。

筆者は今でもモバイルパソコンを「いつでも、どこでも・・・」使っている。
外出が多く、外出先でもメールチェックや書類作成が必須である営業という立場としては、やはりモバイルパソコンが圧倒的に効率がいい。手放せない。
もちろん、万が一のために事前に大事なデータは暗号化しておき、盗難時の漏えい対策を施している。
漏えいは怖いことではあるが、こんな便利にモバイルパソコンが使える環境が街中に整っているのに持ち歩かない手はないと考えている。

今回のセミナーの一件では、セキュリティ対策を意識し過ぎた反面、業務の効率化が犠牲になっているということが浮き彫りになった。
この結論は、前回のコラムでも同じである。

次回はこの現状を踏まえ、少し話をまとめたいと思う。
タイトルは『リスクと利便性』。


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